地球環境問題とは何か 第6章
第6章 戦後世界体制の洗い直しと地球環境問題
東西冷戦の終焉は、資本主義対共産主義という二つの経済体制が並立する対立軸から、南北という経済の発展段階で見る垂直の対立軸へと世界図式を組み替えた。そして、北側から南側への資金の援助は、南側に北側の価値観を押し付け、言いなりにさせる力を持つようになる。北側に反論できないことが、途上国が途上国たるゆえんである。世界銀行によるインドの巨大ダムプロジェクトへの融資、GATTの自由貿易もこのような観点から、批判の対象となった。こうした南北関係は「国際金融・新植民地主義」とも呼ばれる。このような中、80年代を通してODA予算を急増させたのは日本だけである。今後の南北問題にとって日本の一挙手一投足が重要な意味を持つ。経済力、政治的な力、それらと地球環境問題は切り離せないものである。
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